本文へ移動

ブログ

ブログ

〓プロ野球「チームO・K」自主トレサポート⑪ フォーム・呼吸・速さ・リズムの相関関係
2026-01-18
トレーニングの現場において、私が重要視しているのは「フォーム・呼吸・速さ・リズム」の4点です。
 
1. フォームの分析と最適化
まずはフォームを注視し、解剖学と力学の基礎知識に基づいた分析を行います。身体の全体像と各部位を交互に観察し、動作の違和感を探ります。
 
例えばスクワットの場合、全体の調和や動きのスムーズさを確認した上で、目線、頭、首、体幹、骨盤、股関節、膝、足首、つま先、踵といった各部位の詳細を精査します。良い点は残し、課題点は改善する。このプロセスを繰り返し、実践者と指導者の双方が「その人の骨格・筋肉に合った最適なフォーム」を共有できた段階で、次のステップである「呼吸」と「速さ」へと進みます。
 
2. 呼吸法と動作の連動
スクワットにおける呼吸の基本は、初心者の場合は「しゃがみながら吸い、立ち上がりながら吐く」ことです。しかし、高重量に挑む際は、構えた状態で大きく吸い込み、腹圧を高めて息を止めたまましゃがみ、立ち上がってから吐くという手法に変わります。この際、「鼻から吸い、口から吐く」のが基本です。
 
今回の「チームOK」の指導では、吸・吐のタイミング、間の取り方、呼吸量などを細かくチェックし、感覚的に無理がないかを徹底して確認しています。
 
3. 動作速度と「しなり」の活用
スクワットの基本速度は「2秒でしゃがみ、1秒で立ち上がる」ことですが、高重量になるにつれ、その質は変化します。150kgを超える重量になると、バーベルのシャフトが大きくしなり、それに伴って身体もその「しなり」に対応する動きを見せます。
 
しゃがみ込んだボトムポジションで身体が静止しても、両端のプレートは慣性で沈み込みます。その後、バーが跳ね返る瞬間を的確に捉え、爆発的に立ち上がります。この一瞬、身体は「無重力」に近い状態になりますが、その前後の局面では極めて強い負荷がかかります。
 
4. 神経回路の転用:野球への応用
ボトムからの切り返しと速度制御を習得するには、長い年月が必要です。しかし、野球選手はこの「瞬発的な力の出し方」の感覚を既に持っています。彼らが本来脳にプログラミングされている野球特有の神経回路を筋トレに応用することで、効率的なパワー発揮が可能になるのです。
 
私の指導では筋トレの動作を「野球の神経回路」に直結させることを意識しています。単なる筋肥大のみを目的として別の神経回路を作ってしまうと、いわゆる「手投げ」や「手打ち」の原因となり、野球のパフォーマンスを制限しかねません。
 
野球の神経回路をトレーニングに転用できれば、球速やスイングスピードを劇的に向上させることができます。その好例が、メッツの千賀滉大選手です。ソフトバンク時代に指導に携わった際、140km/h台だった彼の球速は、164km/hという驚異的な記録まで伸びました。
 
5. 究極の「リズム」
呼吸と速さに加え、最終的に必要となるのが、力をスムーズにスピードへと変換するその人固有の「リズム」です。このリズムは、最適なタイミングでの力発揮と、身体を制御する緻密なバランス感覚によって支えられています。
 
<写真>楽しさ溢れるホークス時代の千賀選手と甲斐選手
 
YouTube「髙西会長の貯筋チャンネル」

X:髙西文利@筋道50

https://x.com/MARUYA_umanechi

『マルヤジム』webサイト

https://www.maruyagym.com/sp/ 

『タトラボ』webサイト

https://tatlab-fitness.com

※タトラボでは「パーソナル指導・研修会・講習会・出張指導等」を承ります。

Instagram:髙西文利

https://www.instagram.com/f.takanishi

Facebook髙西文利

Facebook髙西文利のページ
Facebookマルヤジム
----------------------------
<髙西文利>
マルヤジム・タトラボ代表 
『筋力強化の教科書』・『筋力強化の基本書』(東京大学出版会)石井直方・柏口新二・髙西文利著
(た)楽しい・正しい筋トレは体づくり
(か)体づくりは人間づくり
(に)人間づくりは幸せづくり
(し)幸せづくりは楽しい・正しい筋肉づくり(筋トレ)から
----------------------------