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〓障害からの回復を早める
2022-04-22
注目
先日（4/16）、福岡ソフトバンクホークスの筋トレ指導でのことです。
脚を痛めてリハビリ中の選手が上半身のトレーニングとして、ベンチプレスを行っていました。
私は補助をしながらオールアウトするまで追い込むお手伝いをしました。
そうすると大胸筋がパンパンに張って、パンプアップしているのが解りました。
それから、更にダンベルプレスで追い込むと、更にパンプアップしてきました。
トレーニング中のインターバルでお話しをしているとき、毎日とっている食事の写真を見せていただきました。
正に理想的な、私が今まで学んできた栄養学の知識からみると、
タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルのことを考えた内容で申し分なく、
その上よだれが出そうなくらいの美味しさも伝わってきました。
その選手から、奥様が管理栄養士をされていたことをお聞きして納得しました。
これで、筋トレと食事が融合して、最短で傷害からの回復を促すことができます。
ところで、
筋トレの筋肥大の刺激の中に、「ホルモン・成長因子」というのがあります。
この刺激をうながす方法で筋トレを行えば、
最高レベルの各種のホルモン（成長ホルモン・性ホルモン・アドレナリン、筋肉そのものから出るイリシンなどのマイオカインなどなど）を血液中に分泌させることができます。
ホルモンは血液にのって、全身を巡ります。
そうすることで、筋肥大だけではなく、
障害（ケガ・故障）を起こしている部分にも作用して、回復を促進します。
以前、マルヤジムの会員様（20歳代の男性）がバイクの事故でケガをされ、治るまで1か月という診断を受けたことがあります。
ところが10日で、ほとんど治ってしまい、「担当された病院の先生が回復の早さに驚かれた」とお聞きしたことがあります。
普段から筋トレで筋肉量を増やし、ホルモンの分泌を高める知識と技術を持っている人は、
驚異的な速さで、傷害前の状態に回復させることができる可能性があります。
更に、インスリン様成長因子（IGF-1）や機械刺激成長因子（MGF）は、
筋線維の周りにへばりついている、未分化の幹細胞であるサテライト細胞に働きかけて、
筋線維の細胞の核数を増やします。
（※サテライト細胞は筋線維当たり通常7～10個）
（※1個の筋線維には500～700個の核がある）
核数が多くなると、3年間全く筋トレを休んでも、再開して3か月もすれば、元の状態に戻ります。
これは、筋肉が過去の記憶（マッスルメモリー）を持っていて、筋線維の核の中にそのことを記録させているからです。
同時に、筋線維の中ではタンパク質合成を高めてくれます。
つまり、筋肉量を増やしやすくなります。
更にさらに、筋肉の発達を妨げている成長因子（マイオスタチン）の生成量を減らします。
筋線維からは常にマイオスタチンが分泌され、サテライト細胞の増殖にブレーキをかけています。
上記のような効果的な筋トレを行うと、簡単にそのブレーキを外すことができます。
写真：1987年頃、東京クラス別大会優勝時の私
＜参考文献＞
『筋力強化の教科書』（東京大学出版会）石井直方・柏口新二・髙西文利著
☆タトラボ（高西トレーニングラボ）ではパーソナル指導・研修会・講習会等を承ります。
＜マルヤジム理念＞
（た）楽しい・正しい筋トレは体づくり
（か）体づくりは人間づくり
（に）人間づくりは幸せづくり
（し）幸せづくりは楽しい・正しい筋肉づくり（筋トレ）から
※『筋力強化の教科書』
（東京大学出版会）
石井直方・柏口新二・髙西文利著
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http://www.mlritz.com/link/113/1/228/2/ 『筋トレの基本』DVD
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髙西文利
・マルヤジム・タトラボ代表
・福岡ソフトバンクホークス・トレーニングアドバイザー（2010年より）
・長崎県スポーツ協会スポーツ医科学委員
https://www.instagram.com/f.takanishi/?hl=ja 髙西文利のインスタグラム
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