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生理学に基づいたトレーニング理論

筋肉の4つの役割 『うまねち』


私たち誰もが持っている筋肉には、以下のように『4つの役割』があります。


① 体を動かす

② 体を守る

③ 熱を出す

④ 血の巡りを助ける

マルヤジム顧問:石井直方東京大学名誉教授の生理学より

 

マルヤジムオリジナルの言葉として、体を動かすの「う」、体を守るの「ま」、熱を出すの「ね」、血の巡りを助けるの「ち」、これらを結んで


『うまねち』=『筋肉の4つの役割』とし、


筋肉の役割を瞬時に、しかも永遠に覚えることができるようにしました。

 

・『うまねち』はトレーニング理論のはじめの一歩として大変重要


・筋肉づくり(筋トレ)の本質的な目的は『うまねち』の向上


・『うまねち』は筋トレで筋肉量を増やして育てることで、4つを同時にしかも強力に向上させることが可能

 

筋肉づくりの筋トレは、子ども・一般人・アスリート・高齢者といった、老若男女世代を超えて全ての人が行うことができます。

 

マルヤジムのスタッフは会員様それぞれの目的を達成するために、トレーニングを行う意味を解りやすくお話しする努力を惜しみません。

『ひきしめ』のお話し


メタボや肥満による生活習慣病で、余分な体脂肪を落として『ひきしめ』が必要な人がいます。女性のくびれボディも含めて、「お腹周りをひきしめたい」と多くの人が思っているのではないかと思います。

 

健康的に痩せるには、以下のような『ひきしめ』の3つのルールがあるといわれています。


① 脂肪が燃えやすい体を作る(筋トレ)

② 生活の中で体を動かす(有酸素運動)

③ 食事の調整をする(正しい食事)

 

上記は、科学者が研究を重ねた結果、健康を害することなく確実に効果を上げる方法として紹介されています。

 

まず、脂肪が燃えやすい体はどのようにして手に入れるか?といえば、ズバリ筋トレを行うことです。脂肪を燃やす最大の場所である筋肉を付けることで、脂肪が燃えやすい体を手に入れることができます。これが最も効果的な方法です。

 

その理由は、『うまねち』にあります。筋トレを行い、筋肉を増やすことができれば、

 

① 体を楽に動かすことができ、自然に脂肪燃焼を助けてくれます

② 体の中の骨や関節や靭帯などを守ってくれて、安心して体を動かせます

③ 体から熱を出し基礎代謝を上げることで、黙っていても身体が勝手に脂肪を燃やしてくれます

④ 血液の流れを助けることで、疲労回復を促進します。

 

誰でも簡単にできる筋トレを実践することで、脂肪を燃やせる体をつくることができます。おまけに、男性は筋肉質の逞しい体を、女性はよりメリハリのある体を、健康で尚且つ自分のお気に入りの体を手に入れることができます。

 

その上、美肌効果、美しい姿勢の維持、憧れのくびれボディ、肩こりや腰痛の解消、快食、快眠、前向な気持ち、ストレス発散などなど、体に良いこと満載です。

『競技力向上』のお話し

スポーツ競技おいて、筋肉の4つの役割である『うまねち』のレベルが高いほど有利です。

その本質は筋肉量にあり、筋トレを行う場合には、スポーツの動きに関係なく、最も筋肉量を増やすことができるスクワットやベンチプレスなどの種目を行うことが基本です。そのような種目では『うまねち』を同時に、しかも強力に引き上げることができます。

 

筋トレを行うことで、筋肉量を増やすことができれば、体が容易に動くようになりスポーツパフォーマンスの向上につながります。

また内臓・関節・骨を守り、傷害(ケガや故障)の予防につながります。その上、体(筋肉)から熱を出して新陳代謝を高めます。更に、血の巡りを助けて栄養を全身に運び続けることで、疲労回復を促進します。

 

このように、『うまねち』を強力に引き上げる筋トレは体づくりの土台となっていることも解ってきます。「筋肉づくりは体づくり」ということにもつながってきます。

 

ところで、福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也選手は2011年に育成選手として入団し、それ以来、マルヤジムの高西が筋トレを指導させていただいた最初の選手の一人です。同期には、柳田悠岐選手や育成選手で入団した千賀滉大選手がおられます。石川柊太選手も育成出身です。

 

このような選手は、総じて『うまねち』がとても高いレベルにあります。それはプロとして活躍するための土台となる筋肉量を持っていて、そのために努力を重ねてきたことも、現在の活躍につながっているように思います。

『健康長寿』のお話し  ー100歳まで歩くためのトレーニングー

生理学の研究によると、筋肉量は40代から急降下することが解っています。また、筋力を調べてみると、80歳では20代のピークの半分になってしまいます。筋肉量の低下が寝たきりにつながっているのがよく解ります。その予防の切り札が筋トレです。

<健康長寿のための3要素> 

1.メタボ予防

2.ロコモ予防

3.認知症予防

メタボの予防には筋肉を育てて、体から熱を出し、血の巡りを助けて、より新陳代謝を高めます。

ロコモやサルコペニアの予防にも筋肉を育てて、体が楽に動き、体(内臓・骨・関節など)をしっかりと守るようにします。

ロコモとメタボの予防は筋肉づくりを通して、密接に関係しています。筋トレを行うことでどちらも予防できます。

 

しかも、自分の体を使って運動をしたり、活動的な生活をしたりしていると、脳を使うことにもなります。

現在「脳が筋肉を動かす」だけでなく、「筋肉が脳を動かす」というしくみを使って、認知症の予防につながることが期待されています。

私たちが健康な状態で生きて行く指標として、『健康寿命』というのがあります。

『健康寿命』=『平均寿命』―『介護などが必要な期間』

 

私たちは、「人生の最後の1割を、誰かの力に支えられなければ生きていけない」という研究結果があります。90歳までの生涯とすると、『介護などが必要な期間』が9年です。

この9年をどのように短くできるか?2年?4年?5年?私たちの「筋肉づくり運動を行う」という生き方にかかっているように思います。

 

「寝たきりにならず、人生をいかに楽しむか?」というテーマは、筋肉が基盤となっていて、筋肉はまた、幸せの扉を開く『カギ』とも言えそうです。

マルヤジムでは誰でもできる、高齢者に優しい、楽しい・正しいスロートレーニングを指導させていただきます。

 

『子どもの成長・発育を促進する筋トレ』のお話し

子どもの筋トレには筋肉を上手く育てることで、ケガや故障を予防し、成長・発育を促進しながら、子どもが持っている無限の可能性を引き出すという大切な目的があります。

長崎は今も、自然環境には恵まれていますが、そこで暮らす子どもたちはより便利な社会環境の中で 、かなり体力の低下が進んでいるようです。

 

マルヤジムで行っている、子ども筋トレのステップアップとしては、下記の3つの段階に分けられています。

①小学校低学年から中学年(ゴールデンエイジ)

②小学校高学年から中学生(成長期)

③高校生

 

トレーニングを行う場合、これらのそれぞれに、『目的』と『負荷』(錘の強さ)があります。

 

①小学校低学年から中学年(ゴールデンエイジ)

目的:正しい筋肉の使い方や関節の使い方を覚え、たくさんの運動プログラムを獲得できるピークに時期です。スポーツを始めさせる時期としても最適です。

負荷:自分の体重を使ったトレーニング(自重トレーニング)

 

②小学校高学年から中学生(成長期)

目的:大人と同じような効果が少しずつ現れるようになります。しかし、成長期と重なる時期ですから、いきなり大きな負荷をかけないようにしましょう。

負荷:体重以上の負荷をかける場合は軽いバーベルもOK

 

③高校生

目的:筋トレによって、筋肉が太く、強くなっていくのが自分で確認できるようになります。大人と同じような筋トレの効果が期待できます。

負荷:大人と同じようにバーベルやマシンを使ったトレーニング

 

ここで、気をつけておかなければならない大切なことがあります。

成長期には同じ年齢での「成長の仕方に個人差」があります。それが中学生から高校生にかけて出てきます。

マルヤジムでは、くれぐれも安全第一で、注意深く進めていくことでしっかりと子どもを守ります。高校生になって本格的な筋トレに入るときには、成長期が終わっていることを確認してから行います。

 

子どもたちには、限りない「将来の可能性」があります。

楽しい・正しい筋トレは子どもたちの将来の可能性を生み出すエネルギーの源ではないかと思います。